OAフロアの高さはどう決める?30mm・50mm・75mm・100mmの違いと失敗しない選び方

OAフロア

「OAフロアって、高さはどれを選べばいいの?
「50mmが一般的って聞くけど、うちのオフィスでも大丈夫?」
「天井が低くなるのが心配で、踏み切れない…」

OAフロアを検討する際、必ずと言っていいほど悩むのが“高さ”です。
実際、現場でも「高さ選びを間違えたせいで、後から配線が収まらない」「思った以上に圧迫感が出てしまった」という相談を何度も受けてきました。

OAフロアの高さは、見た目・使い勝手・将来の拡張性まで左右する、非常に重要なポイントです。

この記事では、プロのOAフロア職人として現場で実際に施工してきた経験をもとに、

  • OAフロアの代表的な高さ(30mm・50mm・75mm・100mm)
  • それぞれが向いているケース
  • 高さ選びで失敗しやすいポイント
  • 天井高・配線量との正しい考え方

を、専門用語をできるだけ使わず、分かりやすく解説します。

OAフロアの高さとは?なぜそんなに重要なのか

OAフロアの「高さ=床下スペースの量」

OAフロアの高さとは、既存の床からOAフロアの仕上げ面までの高さを指します。

この高さ分だけ、

  • 電源ケーブル
  • LANケーブル
  • 電話線
  • 場合によっては空調・設備配管

を床下に通すことができます。

つまりOAフロアの高さは、配線量をどれだけ安全・きれいに収められるかを決める基準なのです。

現場ではよく「とりあえず低くしておけばいい」と考えがちですが、これは失敗の元です。

OAフロアの高さの主な種類と特徴

まずは、実際によく使われる高さを整理しましょう。

OAフロア高さ別の目安一覧

高さ主な用途特徴
30mm配線が少ない/低天井圧迫感が少ないが容量は最小
50mm一般的なオフィス最も標準的でバランスが良い
75mm配線多め将来の増設にも対応しやすい
100mm以上大規模・設備あり空調や大量配線も可能

ここから、それぞれを詳しく見ていきます。

OAフロア高さ30mm〜50mm|低天井・リニューアル向け

圧迫感を抑えたいなら低めの高さが有効

30mm〜50mmのOAフロアは、

  • 天井高が低い(約2,400〜2,500mm)
  • 既存オフィスのリニューアル
  • 配線が最小限

といった条件でよく選ばれます。

特に古いビルでは、OAフロアを入れることで天井が低くなりすぎるケースがあり、「まずは高さを抑える」選択が必要になります。

注意点:将来の配線増設に弱い

現場経験から言うと、30mmタイプはかなりシビアです。

  • ケーブルが重なると収まらない
  • 余裕がなく、施工が大変
  • 後から配線が増えると対応できない

「今は足りている」ではなく、3〜5年後も足りるか?という視点が重要です。

OAフロア高さ50mm〜75mm|最も選ばれる標準ゾーン

50mmは“迷ったらこれ”と言える標準高さ

50mmのOAフロアは、最も多くのオフィスで採用されている標準仕様です。

理由はシンプルで、

  • 一般的な電源・LAN配線が十分入る
  • 圧迫感が出にくい
  • コストと施工性のバランスが良い

現場でも「特に要望がなければ50mm」というケースは非常に多いです。

75mmは「少し余裕を持たせたい」場合に最適

75mmになると、

  • 配線量が多い
  • デスクや機器の増設が想定される
  • OAタップを床下にまとめたい

といった場合でも、かなり余裕が出ます。

職人目線で言うと、施工もしやすく、トラブルが起きにくい高さです。

「迷ったら50mm、将来を考えるなら75mm」これは現場での実感に近い考え方です。

OAフロア高さ100mm以上|配線・設備が多い場合

大量配線・設備があるなら高床が必須

100mm以上のOAフロアは、

  • サーバールーム
  • コールセンター
  • 大規模オフィス
  • 空調ダクト・設備配管を床下に通す場合

など、特殊用途向けです。

このクラスになると、置き敷きタイプではなく**支柱式(フリーアクセスフロア)**が基本になります。

天井高とのバランスは必ず確認

100mm以上になると、

  • 天井がかなり低く感じる
  • 照明位置の再検討が必要
  • 圧迫感が出やすい

というデメリットもはっきり出ます。

新築オフィスなら問題ありませんが、既存ビルでは慎重な判断が必要です。

OAフロアの高さを決める際の重要ポイント

天井高との関係を必ず確認する

OAフロアの高さ分、
室内の有効高さは確実に下がります。

目安として、

  • 天井高2,600mm → 50mmなら問題少
  • 天井高2,400mm → 75mm以上は要注意

現場では「数字以上に低く感じる」ことが多いため、体感も含めた判断が大切です。

配線量は「今」ではなく「将来」で考える

OAフロアで最も多い失敗は、

「最初は足りたけど、後から配線が増えて入らない」

というケースです。

  • 人員増加
  • PC・モニター増設
  • 電源タップ追加

これらはほぼ確実に起こります。

将来分を見込んで、ワンランク上の高さを選ぶこれはプロとして強くおすすめしたいポイントです。

プロの現場経験から伝えたい「高さ選びの結論」

  • 天井高が低い → 30〜50mm
  • 一般的なオフィス → 50mm
  • 配線多め・将来拡張 → 75mm
  • 設備・大量配線 → 100mm以上

この考え方をベースにしつつ、実際の現場を見て判断することが何より重要です。

図面だけでは分からない、

  • 微妙な不陸
  • 配線の通し方
  • 什器との相性

これらは、現地確認でしか判断できません。

OAフロアの高さは「快適さ」を左右する最重要ポイント

OAフロアの高さは、単なる数字ではなく、

  • 使いやすさ
  • 将来の柔軟性
  • 圧迫感の有無

すべてに直結します。

安易に「低い方がいい」「標準だから50mm」と決めず、配線量・天井高・将来計画をセットで考えることが大切です。

もし少しでも迷ったら、OAフロアの施工経験が豊富な業者に現場を見てもらうだけでも、判断は一気に楽になります。

現場で何度もやり直しを見てきた職人として、それだけは自信を持ってお伝えできます。

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