OAフロアの傾きの原因とは?不陸・沈み・ガタつきが起きる本当の理由

OAフロア

「なんとなく床が傾いている気がする」
「歩くと一部だけ沈む」
「机やキャビネットが微妙にガタつく」

OAフロアを使っているオフィスで、こうした違和感を感じたことはありませんか。
実はこれ、多くの現場で起きているOAフロア特有のトラブルです。

私はOAフロア職人として、新築オフィス・移転オフィス・原状回復・改修工事まで、数え切れない現場を見てきました。
その中で断言できるのは、OAフロアの傾きには必ず原因があるということです。

この記事では【OAフロア 傾き 原因】をテーマに、
・なぜOAフロアは傾くのか
・どんな現場で起きやすいのか
・放置するとどうなるのか
・どう対策すればいいのか

を、専門用語を極力使わず、現場経験ベースで解説します。

OAフロアの傾き・不陸とは何か

「不陸(ふりく)」とは床の凹凸や傾きのこと

OAフロアの世界でよく使われる「不陸」とは、床が完全に平らではなく、わずかな凹凸や傾斜がある状態を指します。

人の目では分かりにくくても、OAフロアはミリ単位の精度が求められるため、

・歩くと違和感がある
・キャスター付き椅子が勝手に動く
・机が微妙に傾く

といった形で表に出てきます。

OAフロアは「下の床の影響」を強く受ける

OAフロアは、既存のコンクリート床の上にパネルを設置する構造です。

つまり、下地の状態が悪いと、そのまま影響を受けやすい床なのです。
これが、一般的な直貼り床との大きな違いです。

OAフロアが傾く主な原因①

下地コンクリートの不陸(凹凸・傾斜)

最も多い原因は「もともとの床が平らでない」こと

OAフロアの傾き原因で、圧倒的に多いのが下地コンクリートの不陸です。

コンクリート床は、一見きれいに見えても、

・打設時のムラ
・乾燥収縮
・建物の経年変化

により、完全な水平ではありません。

OAフロアは、「下地がある程度平らであること」を前提に施工されるため、この不陸があると、傾きやガタつきが出やすくなります。

置き敷きタイプは特に影響を受けやすい

支柱タイプと比べて、樹脂製の置き敷きOAフロアは高さ調整がほぼできません。

そのため、

・下地が波打っている
・一部だけ沈んでいる

といった場合、そのまま傾きとして表に出ます。

現場でも、「施工後しばらくして違和感が出た」という相談の多くが、このケースです。

OAフロアが傾く主な原因②

過度な荷重や衝撃

重さが一点に集中すると床は沈む

OAフロアは耐荷重設計されていますが、想定外の使い方をすると傾きの原因になります。

例えば、

・大型コピー機
・サーバーラック
・重量キャビネット

を一点に集中して置くと、その部分だけ支柱やパネルが沈み込むことがあります。

台車・什器の扱いも要注意

現場でよく見るのが、

・重い什器を引きずる
・台車を急旋回させる

といった使い方です。

これにより、

・パネルが変形
・支柱がズレる
・下地にダメージが入る

結果として、床の傾きや不陸が発生します。

OAフロアが傾く主な原因③

経年劣化による沈み・ズレ

OAフロアにも寿命がある

OAフロアの耐用年数は、一般的に10〜20年程度と言われています。

長年使われることで、

・支持脚の劣化
・パネルのたわみ
・接着材の効き低下

が起こり、少しずつ傾きが出てきます。

メンテナンス不足が劣化を早める

定期的な点検や調整をしていない現場では、本来まだ使えるOAフロアでも、

・沈み
・音鳴り
・ガタつき

が早期に発生します。

「いつの間にか傾いていた」というケースの多くは、経年劣化+放置が原因です。

OAフロアが傾く主な原因④

施工不良・施工時の見落とし

配線の噛み込みは典型的な施工トラブル

職人目線で特に注意するのが、配線ケーブルの噛み込みです。

施工時に、

・ケーブルが支柱の下に入る
・配線が無理に押し込まれる

と、その部分だけパネルが浮いたり沈んだりします。

これが、後々のガタつき・破損・傾きにつながります。

重い什器の固定方法も重要

間仕切り壁や大型什器を、OAフロアのパネル上に直接固定してしまうと、

・パネル破損
・支柱への過負荷
・床鳴り

の原因になります。

本来は、床下の躯体側に固定する設計が必要です。

OAフロアの傾きを放置するとどうなるか

転倒・つまずきリスクが高まる

床の傾きや不陸は、見た目以上に危険です。

特に、

・通路
・出入口
・デスク周り

では、転倒事故につながる可能性があります。

什器・機器の安定性にも影響

OAフロアが傾くと、

・机がガタつく
・キャスターが勝手に動く
・精密機器に負担がかかる

といった問題も発生します。

床の不具合は、オフィス全体の安全性・生産性に直結します。

OAフロアの傾きへの対策と考え方

専門業者による点検・調整が基本

床の傾きや沈みを感じたら、まずは専門業者による点検をおすすめします。

原因を特定せずに放置すると、補修範囲が広がり、結果的に費用も大きくなります。

日常でできる予防策

傾きを防ぐために、日常でできることもあります。

  • 重量物の移動時はベニヤ板を敷く
    → 荷重を分散し、床へのダメージを防ぎます。
  • 台車はゆっくり直進させる
    → 急旋回はパネル破損の原因になります。

こうした小さな配慮が、床を長持ちさせます。

OAフロアの傾きは「原因を知れば防げる」

【OAフロア 傾き 原因】を整理すると、

  • 下地コンクリートの不陸
  • 過度な荷重や衝撃
  • 経年劣化
  • 施工不良や配線の噛み込み

これらが単独、または複合して起こります。

OAフロアの傾きは、早期発見・早期調整が何より重要です。

「ちょっと気になる」その違和感こそが、床からのサインです。

現場を知る職人の目で見れば、床はまだ十分に直せるケースがほとんどです。

関連記事

目次