OAフロア スロープ部材とは?安全性と仕上がりを左右する重要パーツを職人目線で解説

OAフロア

「OAフロアを入れたら、入口に段差ができてしまった
「台車が引っかかる」「つまずきそうで怖い」
「見た目もなんだか雑に見える…」

OAフロア工事の現場で、最後に必ず問題になるのが“段差処理”です。
そして、この段差処理の質を決めるのがOAフロア用のスロープ部材・框(かまち)・見切り材です。

私はOAフロア職人として数多くの現場を見てきましたが、正直に言うと――
スロープ部材を軽視した現場ほど、後悔が残ります。

この記事では【OAフロア スロープ 部材】をテーマに、
・どんな部材があるのか
・それぞれ何のために必要なのか
・現場ではどう使い分けるのか

を、専門用語をできるだけ使わず、実際の施工経験を交えながら分かりやすく解説します。

OAフロアにスロープ部材が必要な理由

OAフロアは必ず「段差」が生まれる

OAフロアは、既存の床の上にパネルを敷いて高さを出す構造です。
そのため、どうしても既存床との間に30mm・50mm・100mmといった段差が生じます。

この段差をそのまま放置すると、

・つまずき事故
・台車・キャスターが引っかかる
・車椅子が通れない
・見た目が雑に見える

といった問題が必ず起こります。

スロープ部材は「安全」と「印象」を決める

OAフロアのスロープ部材は、単なるオプションではありません。

・安全性
・バリアフリー性
・オフィス全体の印象

これらを左右する、仕上げの要(かなめ)です。
職人の立場から言うと、「床は良いのに、入口が惜しい…」そんな現場は本当にもったいないと感じます。

OAフロア スロープ部材の主な種類

スロープ(傾斜部材)とは

段差を“なだらか”につなぐ部材

スロープは、OAフロアの端部から既存床に向かって緩やかな傾斜をつくる部材です。

最も使用頻度が高く、
・出入口
・通路
・共用スペース

など、人や台車が行き交う場所には欠かせません。

スロープ部材の役割

スロープの役割はとてもシンプルですが重要です。

・つまずき防止
・台車、キャスターのスムーズな走行
・車椅子対応(バリアフリー)

特にオフィスでは、コピー機や什器の移動、台車の使用が多いため、スロープの有無で使い勝手が大きく変わります。

高さ・勾配・幅のバリエーション

スロープ部材には、

・OAフロア高さ:30mm/50mm/100mm など
・勾配(傾斜角度)
・通路幅

に合わせた多くの種類があります。

現場では、「高さは合っているが、勾配が急すぎて台車が使いづらい」という失敗例もあるため、用途に合わせた選定が重要です。

框(かまち)とは

見た目をスッキリ仕上げる段差処理

框(かまち)は、スロープほど長い傾斜はつくらず、段差部分を直線的・シンプルに納める部材です。

主に、

・ドア下
・間仕切りの境界
・人の通行が少ない場所

で使われます。

框を使うメリット

框のメリットは、見た目が非常にスッキリすることです。

・ドアの開閉に干渉しにくい
・余計な出っ張りがない
・内装デザインと合わせやすい

実際の現場でも、「入口は框、通路はスロープ」といった使い分けをよく行います。

つまずき防止としての役割

框は見た目重視と思われがちですが、段差のエッジを保護し、つまずきを防ぐ役割もあります。

特に夜間や照明が暗い場所では、段差の“角”があるだけで事故につながるため、框の有無は安全面でも重要です。

見切り材とは

床と床をつなぐ“境界の部材”

見切り材は、OAフロアと他の床材(カーペット・塩ビタイルなど)の境界部分に使う細長い部材です。

スロープや框ほど目立ちませんが、仕上がりの美しさを左右します。

見切り材の役割

見切り材には、次のような役割があります。

・床材の端部の保護
・カーペットのめくれ防止
・境界ラインをきれいに見せる

現場で見切り材を入れないと、数年後に「床材が浮いてきた」「端がボロボロ」というトラブルが起きやすくなります。

OAフロア スロープ部材の使い分け【比較表】

部材名主な役割適した場所特徴
スロープ段差を緩やかに解消通路・出入口安全性・バリアフリー性が高い
框(かまち)段差の直線処理ドア下・境界見た目がスッキリ
見切り材床材の端部処理床の切替部美観・耐久性向上

※現場では、これらを単体ではなく組み合わせて使うのが基本です。

職人が語る|スロープ部材で差が出る現場のリアル

「床は完璧、でも入口が惜しい」現場

実際にあった話ですが、OAフロア自体は完璧に仕上がっているのに、

・スロープが短すぎる
・框が省略されている

というだけで、お客様から「なんだか雑に見える」と言われてしまった現場がありました。

スロープ部材は“後から直すと高い”

スロープ・框・見切り材は、最初の設計段階で決めておかないと、後から直すのが大変です。

・床を一部剥がす
・部材を作り直す
・人件費が二重にかかる

だからこそ、OAフロア本体とセットで考えることが大切です。

OAフロア スロープ部材は安全と印象をつくる

【OAフロア スロープ 部材】をまとめると、

・スロープ:段差を安全に解消する主役
・框(かまち):見た目を整える仕上げ部材
・見切り材:床の境界を守る縁の下の力持ち

これらはすべて、OAフロアを“使いやすい床”に仕上げるために欠かせない部材です。

職人として断言します。
スロープ部材まできちんと考えたOAフロアは、後悔しません。

もし、
「どの部材を選べばいいか分からない」
「現場に合う納まりを知りたい」
そんなときは、現場を見て判断できる業者に相談することが、一番の近道です。

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