「OAフロアを入れたいけど、置き敷と支柱式の違いがよく分からない」
「見積もりを取ったら2種類提案されたけど、どっちが正解?」
「安い方でいいのか、それとも将来を考えるべきか…」
これは、私たちが現場で必ず聞かれる悩みです。
正直に言うと、OAフロアは見た目だけでは違いが分かりません。
でも、床の中を見れば、置き敷と支柱式はまったく別物です。
私はOAフロア職人として、
・支柱を1本ずつ高さ調整した現場
・置き敷パネルを一気に並べた短工期の現場
その両方を何十件も経験してきました。
この記事では【OAフロア 置き敷・支柱式との違い】をテーマに、「なぜ価格が違うのか」「どんなオフィスに向いているのか」
を、現場の実感ベースで分かりやすく解説します。
OAフロアの基本|置き敷式と支柱式の違いとは
OAフロアは大きく2種類に分かれる
OAフロアは構造の違いから、次の2つに分けられます。
・支柱式(高さ調整式・フリーアクセスフロア)
・置き敷式(簡易OAフロア・溝配線式)
どちらも「床を二重にして配線を隠す」という目的は同じですが、床の作り方・考え方がまったく違います。
違いを知らずに選ぶと後悔しやすい
実際の現場では、
「安いから置き敷にしたけど、配線が足りなくなった」
「支柱式にしたけど、そこまで必要なかったかも…」
こうした声も少なくありません。
だからこそ、違いを理解してから選ぶことが重要なのです。
支柱式OAフロアの特徴と仕組み
支柱式とはどんな構造か
支柱式OAフロアは、高さ調整ができる支持脚(支柱)を床に立て、その上にパネルを載せる構造です。
現場では、
・支柱を1本ずつ設置
・レーザーで高さを測定
・ミリ単位で調整
こうして、床全体を完全に水平に仕上げます。
支柱式のメリットが生きる理由
支柱式の最大の強みは、床下空間を広く確保できることです。
・LANケーブル
・電源
・通信配線
・将来追加される配線
これらを余裕をもって収納できます。
サーバーや重量物を置く場合も、耐荷重性能が高い製品が多く安心です。
支柱式が向いているオフィス
支柱式は、次のような場所で選ばれます。
・中規模〜大規模オフィス
・配線量が多い執務室
・サーバールーム
・将来レイアウト変更が多い職場
私の経験上、「今は問題ないけど、3〜5年後が心配」な場合は支柱式が無難です。
置き敷式OAフロアの特徴と仕組み
置き敷式とはどんな構造か
置き敷式OAフロアは、パネル自体に固定脚が付いており、床に直接置く構造です。
床に固定しないため、
・並べる
・調整する
・仕上げる
という流れで施工が進みます。
置き敷式が選ばれる理由
置き敷式の最大の魅力は、施工が早く、コストを抑えやすいことです。
・工期が短い
・大掛かりな下地調整が不要
・原状回復がしやすい
特に、賃貸オフィスでは重宝されます。
置き敷式の注意点
一方で、置き敷式には弱点もあります。
・床下高が低い(40mm前後が多い)
・配線容量が限られる
・高さ調整がほぼできない
現場では、「配線が収まらず、結局やり直し」というケースもありました。
置き敷式が向いている場所
置き敷式は、次のような環境に向いています。
・小規模オフィス
・店舗、カフェ、物販スペース
・短期間利用の事務所
・初期費用を抑えたい場合
シンプルな使い方なら十分に実用的です。
置き敷式と支柱式の違いを比較表で整理
| 比較項目 | 置き敷式 | 支柱式 |
|---|---|---|
| コスト | 安い | 高め |
| 工期 | 短い | やや長い |
| 床下空間 | 小さい | 大きい |
| 配線容量 | 少なめ | 多い |
| 高さ調整 | 不可・限定 | 可能 |
| 耐荷重 | 低〜中 | 高い |
| 向いている規模 | 小規模 | 中〜大規模 |
この表を見ると、どちらが優れているかではなく、用途の違いだと分かります。
職人目線で感じる「失敗しない選び方」
「今」だけでなく「数年後」を考える
現場で一番後悔が多いのは、将来の配線量を考えていなかったケースです。
・人が増える
・機器が増える
・レイアウトが変わる
この可能性が少しでもあるなら、支柱式を検討する価値があります。
逆に、置き敷で十分なケースも多い
一方で、
・配線が最小限
・用途が決まっている
・コスト優先
こうした場合、無理に支柱式にする必要はありません。
置き敷式は、「割り切って使う」ことで真価を発揮します。
OAフロアは置き敷か支柱式かで将来が変わる
【OAフロア 置き敷・支柱式との違い】を一言で言うなら、
・支柱式=将来対応・高機能
・置き敷式=手軽・低コスト
です。
床は一度作ると、簡単には変えられません。
だからこそ、床の中身まで理解して選ぶことが大切です。
もし、「どちらが合うか分からない」「見積もりの内容を判断できない」そう感じたら、現場経験のあるOAフロア職人に相談してください。
私たちは、床の下を知り尽くしたプロとして、あなたのオフィスに本当に合うOAフロアをご提案します。