「OAフロアって、実際どんな順番で工事するの?」
「工期はどれくらい?業務は止まる?」
「途中でトラブルが起きないか不安…」
OAフロア工事は、完成後の姿は分かりやすい反面、施工の中身が見えにくい工事でもあります。
だからこそ、流れを知らずに進めてしまい、「思っていたのと違った」「こんなはずじゃなかった」と後悔するケースも少なくありません。
私はOAフロア職人として、新築オフィス・居抜き物件・稼働中オフィスなど、さまざまな現場で施工してきました。
その経験から断言できるのは、OAフロアは“施工の流れ”を理解しているかどうかで、仕上がりも満足度も大きく変わるということです。
この記事では【OAフロア 施工 流れ】をテーマに、
・工事はどこから始まり、どう終わるのか
・置敷き式と支柱式で何が違うのか
・職人が特に気をつけているポイント
を、誰にでも分かる言葉で丁寧に解説します。
OAフロア施工は「段取り」が9割
施工は現場に入る前から始まっている
OAフロア工事というと、「床にパネルを並べる作業」を想像されがちですが、実際には現場に入る前の準備が最重要です。
・床の状態を把握していない
・配線計画が曖昧
・床高が決まっていない
この状態で工事を始めると、現場で必ず手戻りが発生します。
職人の立場から言うと、良いOAフロアは、良い事前調査からしか生まれません。
OAフロア施工の一般的な流れ【全体像】
OAフロア施工は、以下の流れで進みます。
- 事前調査・設計
- 下地処理
- OAフロアパネル設置
- 配線作業
- 仕上げ作業
- 確認・引き渡し
ここからは、それぞれの工程を置敷きタイプ・支柱タイプの違いも含めて詳しく解説します。
事前調査・設計|施工の成否を決める最重要工程
現地調査で必ず確認するポイント
事前調査では、次のような点を細かく確認します。
・既存床の状態(凹凸・ひび割れ・傾き)
・天井高と確保できる床高
・配線の量と位置
・重量物(サーバー・複合機など)の有無
特に重要なのが床高の決定です。
床高が数センチ変わるだけで、
・使えるOAフロアの種類
・配線量
・コスト
が大きく変わります。
レイアウトと工法をここで決める
現地調査をもとに、
・置敷きタイプにするか
・支柱式にするか
・配線はどこに集約するか
といった設計を行います。
この段階で詰めが甘いと、施工中に「配線が通らない」「床が思ったより高くなる」といった問題が起こります。
下地処理|OAフロアの安定性を左右する工程
既存床の撤去と清掃
まず、既存の床材がある場合は撤去し、コンクリート床をきれいに清掃します。
ホコリやゴミが残ったままだと、
・床鳴り
・ガタつき
・パネルのズレ
の原因になります。
地味ですが、非常に重要な工程です。
クッションシート(ベースシート)を敷く理由
特に置敷きタイプでは、床とパネルの間にクッションシートを敷きます。
これは、
・床の微妙な凹凸を吸収する
・パネルの安定性を高める
・歩行音を軽減する
といった役割があります。
現場経験上、このシートを省略すると、後から必ずクレームにつながります。
OAフロアパネルの設置|工法で流れが変わる
支柱式OAフロアの施工流れ
支柱式の場合は、以下の順で進めます。
- 支柱(支持脚)を所定のピッチで設置
- 高さをミリ単位で調整
- パネルを載せて固定
床の凹凸があっても、支柱の高さ調整で完全に水平を出せるのが特徴です。
ただし、
・調整に時間がかかる
・施工精度が職人の腕に左右される
という側面もあります。
置敷き式OAフロアの施工流れ
置敷き式は、クッションシートの上にパネルを並べていく施工になります。
・施工が早い
・工期が短い
・コストを抑えやすい
というメリットがありますが、床の不陸が大きい現場には不向きです。
パネルのカット調整
壁際や柱周りは、現場に合わせてパネルをカットします。
ここが雑だと、
・隙間が目立つ
・タイルカーペットが浮く
といった仕上がり不良につながります。
配線作業|見えないけれど重要な工程
床下配線の基本
パネル設置後、床下スペースに
・電源ケーブル
・LANケーブル
・電話線
などを通していきます。
OAフロアの良さは、後から配線を変えられること。
そのため、詰め込みすぎない配線計画が重要です。
パネルを外して作業できるメリット
OAフロアは、必要な場所のパネルだけ外して配線作業ができます。
これにより、将来的なレイアウト変更や増設にも柔軟に対応できます。
仕上げ作業|見た目と使い勝手を決める工程
タイルカーペットの施工
OAフロアパネルの上に、
・ピールアップボンドを塗布
・タイルカーペットを1枚ずつ敷設
していきます。
ここでのポイントは、目地の通りとズレ。雑に敷くと、オフィス全体が歪んで見えます。
見切り材・スロープの取り付け
出入口や境界部には、
・見切り材
・スロープ
を取り付けます。
ここを丁寧に仕上げることで、安全性と見た目が一段階上がります。
確認・引き渡し|最後のチェックが命
最終確認で見るポイント
引き渡し前には、
・床にガタつきがないか
・歩行時に異音がしないか
・配線が正常に使えるか
を必ず確認します。
職人としては、自分がそのオフィスで働くつもりでチェックします。
OAフロア施工の流れを知れば失敗しない
【OAフロア 施工 流れ】を理解すると、
・工事内容がイメージできる
・業者との打ち合わせがスムーズ
・不要なトラブルを防げる
という大きなメリットがあります。
OAフロアは、ただ床を作る工事ではなく、働く環境を作る工事です。
だからこそ、流れを理解し、現場を知っている業者に任せることが、満足度の高いOAフロアにつながります。
「この流れで、本当にうちのオフィスは大丈夫?」そう感じたら、一度、現地を見て話ができる業者に相談することをおすすめします。